SaaS企業の職種一覧|営業・CS・エンジニア・マーケの仕事内容と年収【2026年】

職種別

SaaS企業の求人は「営業」だけではありません。職種ごとに評価される数字も、求められる経験も違います。自分の経験がどの職種に接続するかを先に把握しておくと、応募先の絞り込みが早くなります。

この記事では、SaaS企業の職種を9つに分け、仕事内容・求められる経験・年収の目安を整理します。

職種の全体像|大きく3つの系統に分かれる

系統職種主な役割
顧客接点インサイドセールス/フィールドセールス/カスタマーサクセス/プリセールス見込み客の創出から受注、継続まで
プロダクトエンジニア/デザイナー/プロダクトマネージャー製品の企画・開発・改善
成長支援マーケター/人事・コーポレート集客・採用・組織の基盤づくり

転職で最も求人が多いのは顧客接点の系統です。次にプロダクト、成長支援が続きます。前職の経験が接続しやすいのは顧客接点で、異業種からの流入もここに集中します。

1. インサイドセールス(IS)

電話・メール・Web会議で、見込み客との初回接点を作る職種です。商談化した案件をフィールドセールスに引き継ぐところまでが担当範囲になります。

訪問が不要なため、1日に扱う件数が多く、架電数・接通率・商談化率といった活動量の指標で評価されます。

年収の目安は400万〜600万円台。未経験からの入り口として最も間口が広く、SaaS未経験でも採用される求人が多い職種です。

2. フィールドセールス(FS/AE)

商談化済みの見込み客に対して、課題の深掘りから提案、クロージングまでを担います。エンタープライズ向けでは、1件の商談に複数の部署が関わるため、社内の調整力と推進力が問われます。

年収の目安は500万〜900万円台。エンタープライズ領域の経験者は市場価値が高く、1,000万円を超える求人も存在します。

インサイドセールスとの違いは、扱う案件の規模と意思決定者の階層です。詳しくは「フィールドセールス(AE)になるには」で整理しています。

3. カスタマーサクセス(CS)

受注後の顧客が製品を使い続け、成果を出せるように支援する職種です。更新率・解約率・拡張収益(アップセル)が主な指標になります。

SaaSのビジネスモデルがストック型であるため、売上を守る役割として年々重要性が増しています。年収の目安は400万〜700万円台です。

営業職からの転向が多く、数字の追い方も「新規獲得」から「既存の深掘り」に変わります。

4. プリセールス/ソリューションエンジニア

技術的な観点から営業を支援する職種です。顧客の要件をヒアリングし、製品でどう解決するかを設計して、提案書やデモを作ります。

営業とエンジニアの間をつなぐ位置づけで、技術知識と対人スキルの両方が必要です。年収の目安は600万〜1,000万円台と、顧客接点の職種のなかでは高めです。

5. エンジニア

フロントエンド、バックエンド、インフラ、SREなどに分かれます。SaaSではマルチテナント設計や課金基盤の知識が評価されることがあります。

年収の目安は500万〜1,000万円台。技術スタックは企業ごとに異なるため、求人票の必須要件を確認する必要があります。

6. プロダクトマネージャー(PM)

何を作るかを決め、開発チームと事業側の間を調整する職種です。SaaSでは課金・継続率・利用状況のデータを見ながら優先順位を決めるため、数字を読む力が問われます。

年収の目安は700万〜1,200万円台。求人は少なく、競争率は高めです。

7. マーケター

リード獲得、コンテンツ、広告、ブランドなどに分かれます。SaaSでは獲得したリードが商談化するかまで追うため、マーケティングと営業の連携を理解している人が評価されます。

年収の目安は450万〜800万円台です。

8. デザイナー

UI/UXデザインが中心です。SaaSでは画面の使いやすさが継続率に直結するため、業務フローの理解が求められます。

年収の目安は500万〜900万円台です。

9. 人事・コーポレート

採用、労務、経理、法務、広報などです。SaaS企業では組織の拡大期にあたるため、制度を作る経験が評価されます。

年収の目安は450万〜800万円台。事業側の職種に比べると求人は少なめです。

職種別の年収目安を一覧で比較

職種年収の目安未経験からの入りやすさ
インサイドセールス400〜600万円台高い
フィールドセールス500〜900万円台中程度
カスタマーサクセス400〜700万円台中程度
プリセールス600〜1,000万円台低い(技術経験が必要)
エンジニア500〜1,000万円台中程度(技術経験が必要)
プロダクトマネージャー700〜1,200万円台低い
マーケター450〜800万円台中程度
デザイナー500〜900万円台中程度
人事・コーポレート450〜800万円台中程度

※ 公開求人・口コミ情報の集計にもとづく目安です。企業規模・等級・インセンティブの有無で大きく変動するため、個別の求人票で確認してください。

どの職種を狙うべきか|判断の3つの軸

職種選びで見るべきは「前職で何を測られていたか」です。売上か、継続率か、工数か。測られていた数字が近い職種ほど、面接での説得力が出ます。

軸1:前職で追っていた数字

新規売上を追っていた人はフィールドセールス、既存顧客の継続を担当していた人はカスタマーサクセス、という対応になります。

数字を追っていなかった職種(事務・管理部門など)からでも、何かを改善した経験があれば接続できます。工数を減らした、手順を標準化した、といった経験です。

軸2:扱いたい商材の規模

中小企業向けか大企業向けかで、仕事の進め方が変わります。大企業向けは商談期間が長く、社内外の調整が増えます。

軸3:専門性を深めるか、横に広げるか

SaaS企業は事業の変更が多く、配属や担当が変わる前提で動いています。1つの専門性を深めたい人は、職種が細かく分かれた規模の大きい企業のほうが合います。

職種を決めずに応募すると、面接で止まる

SaaS企業の面接では「なぜその職種か」を必ず聞かれます。業界への興味だけでは答えにならず、職種を選んだ理由を前職の経験から説明できるかが見られます。

職種が決まっていれば、応募先の求人票を読む精度も上がります。求人票に書かれた「評価指標」が、自分の経験と重なるかどうかを確認してください。

よくある質問

Q. 未経験でも採用される職種はどれですか。

A. インサイドセールスが最も間口が広く、次にカスタマーサクセス、マーケターが続きます。いずれも前職の対人経験や改善経験を接続しやすい職種です。

Q. エンジニア経験がないとプリセールスは無理ですか。

A. 技術的な会話ができることが前提になります。開発経験がなくても、ITインフラやシステム導入の経験があれば接続できる場合があります。

Q. 職種を絞りすぎると不利になりますか。

A. 絞りすぎて応募先が数社になると、比較ができなくなります。第一希望と第二希望を決めて、両方に応募するのが現実的です。

まとめ

SaaS企業の職種は、顧客接点・プロダクト・成長支援の3系統に分かれます。求人が多いのは顧客接点で、未経験からの入り口はインサイドセールスです。

職種を選ぶときは、前職で測られていた数字が近いかを基準にしてください。それが面接で説明できる理由になります。

職種ごとの詳細は、職種別の記事一覧から確認できます。

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