SaaS営業の仕事内容|IS・AE・CSの違いと評価指標【2026年】

職種別

結論:SaaSの「営業」は3職種に分かれている

SaaS企業で「営業」と一括りにされる職種は、実際には3つに分かれています。インサイドセールス(IS)、フィールドセールス(AE)、カスタマーサクセス(CS)です。

この3つを同じ「営業」だと思ったまま面接に行くと、ほぼ確実に話がずれます。求められる経験も評価指標も別物だからです。

なぜ分かれているのか

理由は収益構造にあります。SaaSは契約した瞬間がゴールではなく、使い続けてもらうことが売上になります。だから「商談を作る」「契約を取る」「成果を出させる」を別の担当に分けるほうが、精度が上がります。

1人で全部やる営業と、3職種で分ける営業
図1|1人で全部やる営業と、3職種で分ける営業

分業の利点

  • 1人が抱える案件の性質が揃い、専門性が上がる
  • 評価指標が明確で、成果が測りやすい
  • 隣の職種へ移るキャリアパスが開かれる

分業の注意点

  • 顧客情報の引き継ぎでロスが出る
  • 担当範囲の外が見えにくく、視野が狭くなりやすい

3職種の仕事内容

職種主な仕事評価指標
IS見込み顧客への接触、商談のアポイント獲得商談数・商談化率
AE商談のクロージング、提案・見積・契約受注額・受注率
CS導入支援、活用支援、更新・拡大継続率・拡大売上
3職種は、顧客接点のどこを担うか
図2|3職種は、顧客接点のどこを担うか

インサイドセールス(IS)

電話・メール・Web会議で見込み顧客に接触し、商談のアポイントを取ります。評価は商談数で置かれることが多く、架電量と商談化率の両方を見られます。詳細はインサイドセールスとはで解説しています。

フィールドセールス(AE)

ISが作った商談をクロージングします。提案書の作成、見積、契約条件の交渉まで担当します。法人営業の実務経験が前提になることが多い職種です。

カスタマーサクセス(CS)

受注後のオンボーディング、活用支援、更新交渉を担います。担当顧客の継続率と拡大売上に責任を持ちます。接客・販売・サポートの経験が直接活きる職種です。

評価指標の違いを知っておく

面接で必ず聞かれるのが「前職で追っていた数字」です。SaaS側の指標に置き換えて話せると、理解の深さが伝わります。

前職でよくある指標SaaSでの対応指標
来店数・接客数架電数・接触数
売上高受注額・拡大売上
リピート率継続率(チャーンレート)
客単価単価(ARPU)

数字を「SaaSの言葉」に翻訳できる人は、異業種からの転職でも強い。用語を覚えるだけでなく、自分の実績を対応づけておいてください。

年収とキャリアパス

職種年収レンジの目安
IS400〜700万円
CS450〜650万円
AE600〜1,000万円
セールスマネージャー800〜1,000万円
SaaS営業の職種別 年収レンジ
図3|SaaS営業の職種別 年収レンジ
分業の流れと、職種をまたぐキャリア
図4|分業の流れと、職種をまたぐキャリア

ISで1〜2年結果を出すと、AEへの社内異動が現実的になります。AEに上がると年収レンジは600万円台に届きます。CSからマネジメントへ進むルートも一般的です。

向いている人の特徴

  • IS:素直さと粘り強さ。断られる前提で改善を回し続けられる人
  • AE:論理構成と交渉。相手の課題を構造化して提案できる人
  • CS:傾聴と調整。課題を聞き出し、社内のリソースをつないで解決できる人

よくある質問

Q. 営業未経験でもSaaS営業になれますか。

A. ISであれば可能性があります。法人営業の経験がなくても、接客・販売・コールセンターの経験が評価される企業は多くあります。

Q. ノルマは厳しいですか。

A. 職種によります。ISは商談数、AEは受注額、CSは継続率と、指標の性質が異なります。面接で「評価指標と達成率の分布」を聞くと実態がつかめます。

Q. 残業は多いですか。

A. 商談の時間帯に影響されます。顧客が企業の場合、平日日中に集中するため、夕方以降は比較的落ち着く企業もあります。

Q. 文系でも入れますか。

A. 職種を問わず可能です。SaaS営業では、扱う商材の業務理解が重視されるため、前職の業界知識が武器になります。

Q. 将来はマネージャーしかありませんか。

A. プレイヤーとして年収を上げる道もあります。シニア職や大型案件の専任など、役割の広がりが用意されている企業もあります。

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まとめ|「営業」を3つに分けて考える

  • SaaS営業はIS・AE・CSに分かれ、評価指標がそれぞれ違う
  • ISは商談数、AEは受注額、CSは継続率と拡大売上
  • 前職の実績をSaaSの指標に翻訳して語れると強い
  • 職種をまたぐキャリアパスが開かれている

“営業ができます”ではなく”ISで商談化を担えます”と言える人が、SaaS企業の選考を通過します。

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